強気な視線と冷えたソーダ
真夏の熱気がまだ残る夜、私の部屋のフローリングには、少し気まずそうな顔をしたサークルの後輩が座り込んでいた。普段の彼は大人しくて目立たないタイプだけど、今日のサークル終わりのノリで、なぜか私の家まで付いてきてしまったのだ。私はわざと派手なネイルを見せつけるように、炭酸の弾けるグラスを彼の前に乱暴に置いた。シュワシュワと泡が弾ける音が、狭い部屋に響く。
「ねえ、そんなに緊張して何待ってるわけ?」
私が足を組んで見下ろすと、彼はビクッとして、慌ててグラスを両手で包み込んだ。
「いや、その……先輩の部屋、なんか緊張して」
彼は私の厚底のサンダルや、少し攻めた露出のキャミソールから目を背けるように下を向く。そんな彼の従順な態度を見ていると、私のなかのドSな遊び心がじわじわと疼き出すのを感じていた。まだお互いの距離は離れているけれど、部屋の空気は確実に私だけのペースに巻き込まれ始めていた。
支配的な熱と揺らぎ
夜が更けるにつれて、部屋のエアコンの風さえも生ぬるく感じられるほど、二人の間の体温が上がっていく。私はソファから降りて、彼のすぐ目の前、彼を完全に見下ろせる位置にしゃがみ込んだ。
「喉、乾いてるんでしょ? ほら、一気に飲み干しなよ」
私が命令するように囁くと、彼は生唾を飲み込み、私の視線に射抜かれたまま、喉を鳴らしてソーダを流し込んだ。彼の首筋を汗が伝い、衣服が擦れる乾いた音が静かな部屋に響く。見つめ合う時間が長くなるほど、彼の瞳には恐怖と、それを上回るような妙な高揚感が混ざり合っていくのが見えた。私が彼の濡れた唇を指先で乱暴になぞると、彼は拒むこともせず、ただ熱い吐息を私の指に吹きかけてきた。ひれ伏す理性の深淵
この閉ざされた部屋のなかでは、私がルールだった。外の常識なんて関係ない。彼が私に圧倒され、翻弄されることを望んでいるのが痛いほど伝わってくる。
「もう、私の言うことしか聞けなくなっちゃった?」
私の低い問いかけに、彼の呼吸は激しく乱れ、完全に言葉を失っていた。お互いの存在に強烈に惹きつけられ、これまでの関係性が完全に支配と従属へと変容していく。彼がすべてを諦めて私に身を委ねるように、そっと瞳を閉じた瞬間、私はこの部屋のなかで彼を完全にコントロールする悦びに満たされていた。


